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2009/05/02 (Sat) No.5 あなたと 上

なんか勉強集中できなくなってきて、適当にPCいじってたら急に思いついたんで短編書きます。
断片集くらいのボリュームでと思ったら、書ききれなさそうなんで上下に分けようかと。
近いうちに完結するはず。

勢いで書いてるから設定とかかなり適当かも。
きっと後々読み直すと恥ずかしい作品ってタイプだね。自分でわかる 笑

黒目はなんだかクリスマスを汚したいのかもw
嫌な思い出とかあるわけじゃないですよ!

口径9mmといい、今回のやつといい、黒目ワールドでのクリスマスは幸せになるの難しいようです。
あ、でも今回はハッピーかも。自分でもどうなるか分からんけどね。
前置き長すぎた、でわどぞ。

-断片集-
No.5 あなたと

❄0❄

あなたはいつも何を望み、この世界の何を見据えていたのだろう。
当然のように毎日を過ごすこの世界の中、一人違う流れに身を投じているあなた。
本当の気持ちというのを、私は見たことがあったのだろうか。
あなたは常にこの世界に不可欠な者としてあり続けた。

どう考えても、私は釣り合うような存在ではなかった。
けれど、確かに私が見ていた笑顔は、愛すべき人間のものだった。
そう、信じている―――

❄1❄

クリスマス・イヴ。
私は華やかな街の隅で小さく沈んでいた。
あまりにも突然なお別れに、どうしていいか分からず、ひとりイルミネーションの光を浴びる。

私が、悪かったのだろうか。
彼が、悪かったのだろうか。

そんなことも分からないほど、私と彼はすれ違っていたのかもしれない。
不思議と涙の気配はなくて、当たり前だった彼の存在がなくなったことで、ただただ心に空白ばかりが生まれる、そんな感じだ。

愛情なんてものはなかったかもしれない。
二年近く付き合ったことで、お互い抱いていた感情も曇り、惰性で必要としていたのかもしれない。

そう思って今ここからさりげなく立ち去ろうとしても、それが出来ないところに、かつての感情が見え隠れして嫌だ。

誰か、ここから連れ去ってくれないだろうか。
頑固に地面にへばりついて、いまだに彼の後姿を追いかける私を、馬鹿だと笑ってくれないだろうか。

「―――君、ひとり?」

急に声をかけられて、ビクッと体が反応した。
いつの間にか横に、自分と同じくらいの年齢――ちょうど二十歳くらい――の男の子が座っていた。

流石に多少警戒して、距離を置こうと思ったが、不思議と嫌な感じがしない。

「・・・さっき、ふられた。」
何の面識もないのに、いつのまにか私は口走っていた。
自分で自分が何をしたいのか分からない。
だから、とにかくその瞬間に思い浮かんだことをしようと思った。
自暴自棄、というやつだろうか。

「やっぱり。クリスマス、なのにね。」
白い息を宙で躍らせながら、男の子はしみじみと言う。
「やっぱり?どうしてそう思ったの?」
今度は、手袋をしていない寒そうな手を、わざとらしく擦り合わせている男の子に聞くと、
「僕は、分かるんだよ。
 人の負っていうのかな。
 今なら、君におもーく乗っかってる、その悲しみとも怒りともとれないような、そんな感情。
 僕には、わかるんだよ。」
得意げに語って、後は色とりどりに光る街を見上げて黙ってしまった。

「答えに、なってないじゃない。
 どうしてそれが分かるのかを、知りたいんだけどな。」
少しの沈黙の後、意地悪く言った。
そうすると、男の子はクスッと小さく笑って、こちらを向いた。
目が合う。
優しい、黒い瞳。
柔らかく笑うその顔に、自然と鼓動が速まる。
「僕は、そういう仕事を任されているからね。
 当然、こんな力は持ってなくちゃいけないんだ。」

・・・。よく、意味が分からない。
カウンセリングのような仕事をしているのだろうか。
それにしても、この年齢でそのような仕事をしているというのはあまり聞いたことがない。
思えば、今こうして見ている間の、一つ一つの仕草が子供っぽいせいで、実年齢より幼い印象を受けているのかもしれない。
あれこれ考えていると、彼は声をかけてきたときと同じくらい急に、立ち上がって暗い路地へと消えていこうとした。

何故か私は彼ともっと話したいと思って、引きとめようとして立ち上がったのだが、あまりにも長時間座っていたのと、冬の寒さに足が痺れて、豪快に転んでしまった。
図らずも一応彼は私の元へと戻ってきてくれて、助け起こしてくれた。
「あ、ありがと・・・。」
恥ずかしくて顔を赤らめていると、
「君は、大丈夫だよ。
 もう、重荷はもらったから。」
どういたしましての代わりに、また意味の分からないことを言う。
ぽかんとしていると、今度こそ彼は暗い路地へと消えていき、私はまたひとり。


なんとなく彼がさっき見つめていたイルミネーションを見ると、そこには寄り添いあう王子とお姫様の人形が微笑んでいた。

私は、追いかけようと思った。
このまま嫌な思い出だけでクリスマスを終わらせたくなかった。
ただの我侭だけれど、彼なら、あの優しい黒い瞳を揺らして、私を迎えてくれる気がした。
痺れたままの足を叱咤し、ぎこちなく走り出す。
暗い路地には、イルミネーションの光が名残惜しそうに淡く漏れ出していた。


❄2❄

なんで、こんな走りにくいものを履いているんだろう。
何のためにお洒落なんかしていたんだろう。
彼を追いかけるために、私には邪魔なものが沢山あった。
その中に、前の恋への想いも含まれていて、私はそれを思い切って投げ捨てた。
軽くなる。速くなる。
彼が、近づく。
今は、あなたと話したいんだ。

「・・・待って!!」
乱れた呼吸の中、なんとか絞り出した声で、彼の背中を引き止める。
振り向いたときの彼の顔は思ったとおりの困り顔で、その後はやっぱり笑顔だった。
「どうしたの、忘れ物?」
からかうように、笑いながら言う。

追いかけてきてるんだから、忘れ物な訳ないじゃない。
まあ、こういうときの決まり文句みたいなものってことだろう。


忘れるどころか、いろんなものを捨ててきたよ。
だから、あなたに新しくなにかをもらわないと。
それとさっき言ってた重荷をもらったってどういうことかな。

話したいけど呼吸を整えるのに必死で、とにかく私は彼を留めていたくて。
「お、お礼!
 さっきのお礼するから、どこかでお茶でもっ。
 お、お願い!」
それだけ言って、私はくたびれてしまった。
彼はまたクスッと笑って、一言、
「いいよ。」
と言ってくれた。
どうせやんわり断られると思って次の台詞を考えていたので、少し驚いた。

「・・・その前に、はい、これ。」
と、彼は唐突にポケットティッシュを手渡す。
「え、なにこれ?」
突然のことに私が聞く。
「そこで配ってたんだ。寒いのに、よくやるよね。」
「いや、そうじゃなくて、なんで今、私に――」
今度は少し困ったようにクスッと笑った後に言った。
「えっと、鼻水。」
「・・・。」
あまりにも恥ずかしくて声が出なくて、奪うように彼の手からポケットティッシュを受け取り、顔の前で広げる。
そこで、気付いた。
ずっと、ずっと頬を伝っていた涙。
「え。あれ・・・?」
これは、恥ずかしいからなんかじゃない。
もっと、前から。

彼は優しい顔を向けているだけで、何も言わない。

止まらず伝う涙に、私は負けた。
少し、声を上げて泣く。
願わくば彼の胸の中でと思ったけれど、流石にそれは我侭すぎる。

陽気なクリスマスソングが響く中。
二年近い歳月の清算には、少し時間がかかりそうだった。



まだここまでしか書いてないす。
なんとなくで書きすぎてるような気がする今回。
オチというか、書きたいことは決まってる。
仁&七で挫折したことを、短編でまとめようってのが今回の目的でもあります。笑
未完のままには絶対にしない!!


・・・たぶん。

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